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元町映画館☆特集

元町映画館初配給作品『まっぱだか』

神戸・元町を舞台にしためんどくさい男女の物語。

先日、日本、日本人は「生」がつくものが好きだとコメディアンが言っていました。
生魚、生卵、生ビール……。外国では生肉を食べるところもあると言いますが、日本人は「生」と名がつく食べ物が好きだよなって思います。

といきなり食べ物のご紹介となってしまいましたが、今回は「生」の食べ物のお話じゃございません。でもちょっと「生」っぽい感情が全体的に浸透する。これから生きていく人々のお話です。全身全霊で役者がぶつかっている映画です。
生、生きている映画ではないでしょうか。

当館が初めて配給業務に携わることになった『まっぱだか』です。

あらすじ
神戸・元町を舞台にしためんどくさい男女の物語。現実を受け入れられない俊はある日、他人から求められる自分に翻弄するナツコに出会う。彼らは互いの悩みをぶつけ合いながら、本当の自分を見つけていくのだった……。


そうなんです!!!!!
本作はなんと、当館がある神戸、元町を舞台にしております。ということで、知っている景色やお店がたくさん登場します。BLUEPORT、喫茶ポエム、南京町、Anchor、花隈公園……。それだけでも神戸、元町民は興奮すると思います。ワクワクです。映画館のスクリーンに自分が知っている街がうつる。この映画紹介でも何度か取り上げてきましたが、映画には街や景色を記録できる、貴重な媒体でもあると考えています。本作も神戸・元町を記録した貴重な記録映像として語り継がれることでしょう。

そして肝心な内容。ぶつかってますね。人と人、生と生が。
誰にでも譲れないものとか、どうしたって忘れられないできごとってあると思うんです。少なくとも私にはあります。だからこの映画に共感したのかもしれません。映画のチラシにも書いてある「当たり前の意味って知っとう?」。ほんっと難しい問題ですよね。「そんな細かいこといちいち言ってたら生きていけんわ!」という言葉も飛んできそうですが、その問いの答えを本作では同じ人間が導こうとしています。しかも結構必死に。

コレ映画、劇映画なんで、もちろん演技ではあるのですが、なんだか演じるって言うよりは登場人物の俊やナツコがどんどん街、元町に溶け込んでいくんですよね。撮影は冬だったので、みんな冬服来て、商店街にはクリスマスツリーなんかもうつっている。我々にとっては見慣れた景色を役者、元町の住人になった登場人物が生の感情をさらけ出して、ぶつかり合っている。それだけで見ものなんですよ。

これは神戸で活動している元町映画館スタッフだから思うことかもしれません。他県に住む方々はどんな想いを抱えるのか。ワクワクなのか、ハッピーなのか、悲しくなる人もいるかもしれません。当館から全国へ。まっさらな状態で本作をご覧になっていただきたいです。映画『まっぱだか』、誕生の地、元町映画館から公開です。スクリーンでぜひお楽しみください。
まっぱだか
(監督:安楽涼、片山享/2021年/日本/99分)

上映スケジュール
8/21(土)~8/27(金)19:30~
9/28(土)~9/3(金)18:10~
9/4(土)~9/10(金)14:20~

元町映画館初の書籍「元町映画館ものがたり 人、街と歩んだ10年、そして未来へ」8/21(土)刊行決定!