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元町映画館☆特集

『ようこそ映画音響の世界へ』

あの音はどうやって作られたのか? ハリウッド100年の音の歴史すべてを網羅

『スター・ウォーズ』『2001年宇宙の旅』『アラビアのロレンス』…など。名作には理由がある。映画を、感動を作り出す音のプロたちを描いたドキュメンタリー。

こんなお話。
1927年に上映されたトーキー映画『ジャズ・シンガー』。本作以降、映画の中に含まれる音に、観客である我々は魅了されてきました。「映画音響」と言ってもそれぞれ。人工的に作られた音や自然界の音を拾うことも。本作では映画の名シーンを紹介しつつ、映画監督や映画音響に携わる人々にインタビューを敢行。それぞれから見える映画、音響の面白さ、大切さを紹介していく。

観た後の自分。「映画を好きでよかった…」。
本心です、この想い。

まず紹介される映画が豪華。
『スター・ウォーズ』『風と共に去りぬ』から『ROMA/ローマ」まで。全部好きと言っても過言ではない名作。圧倒的な映像の力とともに我々を映像へと導いていくれる音の数々。そのシーンを大画面で観る面白さはもちろん。本作をより魅力的にさせるのは映画界のレジェンドとも言える監督たちのコメント。

ジョージ・ルーカス監督、デヴィッド・リンチ監督やクリストファー・ノーラン監督…など映画を観たことがない人でも名前くらいは聞いたことある…名監督、スタッフが映画の音について語りまくる。言葉わるいですが、「音についてこんなアツイ人たちだったのか」と思わせてくれる。

予告編だけでもご覧ください。「音の力は計り知れない」「映画は映像と音でできている」「音は感情を伝える」…といった現場のプロの名言オンパレード。これだけでも贅沢なのに、実際の映画のワンシーンが出てくるんだから、嬉しい、「すごい」が限界突破です。

映画を観ているときに、「あのシーンカッコ良かった、泣いた」というコメントを観ますが、その1シーンを解体していくと見えてくる音の重要性。もしかしたら俳優の演技、もしかしたらセリフ、そして本作を観ていると、あの音楽があなたを魅了していたのかもしれません。

わたしはこの映画を観て真っ先に、好きな映画のワンシーンを再確認しました。そしてクレジットに流れる音響担当の名前を確認しました。それほど、この映画はあなたを再び映画好きにさせるでしょう。

最後に私が最も音響ってすごい…と改めて思ったのは、誰も観たこと、体験したことない音を作り出す作業。『スター・ウォーズ』でいえば宇宙船の飛ぶ音、レーザービームの発信音、『ジュラシック・パーク』ならば恐竜の鳴く音。聞いたことがないけれど、映画の音を聞くとそれが教科書になる。その音以外考えられない。0から1を生み出す音作り。その面白さもすごさも全てが詰まった本作。映画が苦手なかたは映画に少し興味を持ち、映画を好きな人は今まで以上に大好きに…壮大で、でも繊細な映画音響の魅力がいっぱい詰まった本作。ぜひスクリーンでご覧ください。
ようこそ映画音響の世界へ

上映スケジュール
11/7(土)~11/13(金)20:00~
11/14(土)18:20~
11/15(日)~11/20(金)15:20~