元町映画館☆特集
最高の映像と最強の音声で更新された無敵の絶対聖典、待望のリバイバル! 「ブルース・リー 4Kリマスター復活祭2020」
ブルース・リー生誕80周年記念 世界は今も、彼を中心に回っている。
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伝説の人、あなたにとって伝説の映画スターといえば誰を思い出しますか。
「●●」
はい、
「●~●」
… はいはい、分かります。
皆それぞれのスターを思い描いたのではないでしょうか。
ではアクション映画/スターといえば…こういえばほぼ、本当に、ほぼあの偉人の名前が出てくるのでは…。
その名はブルース・リー。
名前を打つだけで、「李小龍」と勝手に変換される今日この頃、彼の出演作をなんと、なんとスクリーンで観ることができるんです。
上映作品は『ドラゴン危機一発』(71)、『ドラゴン怒りの鉄拳』(72)、『ドラゴンへの道』(72)、そして、死から5年後 に完成した『死亡遊戯』(78)の4作品。
没後から47年たった今でも、世界中で愛される映画史上に残るアクション・スター。当
館でもポスターを劇場前に設置すれば、「あ、ブルース・リー。ヌンチャク、アチョー」という声が飛び交う。憧れたが、彼になれる/彼のように体型が近づけるのはまた別の話。彼のアクションがこれでもかと楽しめる4作品。中でも個人的にオススメなのが『ドラゴン怒りの鉄拳』。
よく「ブルース・リー観たいけど、どれから観ればいいか」と聞かれるが、まず『ドラゴン怒りの鉄拳』を観ておけば間違いない…はずです。
こんなお話
20世紀初頭の上海。師匠の死を知ったチェン(ブルース・リー)は、その死が日本人による暗殺だと知る。そして彼は1人で敵地へ向かい、復讐を始めるのだった…。
『ドラゴン危機一発』の「少年」から「青年」「大人」になったブルース・リーのアクションはこの作品で次のステージへ。拳や蹴りのキレは以前のそれとはまた違い、カメラワークも合わさって最高にキマっているシーンが続く。
特に道場で敵に囲まれながらも、鉄拳を避け、逆に急所に拳を叩き込むシーンは圧巻。
ちぎっては投げ状態。さらに飛び道具のヌンチャクを使えば、無敵・無敵・無敵。彼に誰が触れるのか。無謀にも立ち向う敵に同情してしまうくらい、「やめとけって、やめろって」と。
さらに見所はアクションだけでない。なんと恋物語でもある本作。大切な人の死、敵地に向かう孤独、次第に蝕まれていく善人の心、それを癒してくれる、ある女性。背中合わせに互いの気持ちを隠しつつ、心を通わせる。アクションだけじゃない、ブルース・リーの「演技」にも魅せられる。もちろん、その後のキレッキレアクションがあるから、このシーンが成り立つのは言うまでもない。そんな人間臭いところも彼が伝説たる、人々の記録に残り続ける理由なのかもしれない。
彼が生涯に残した作品は本当に数えるほど、それでも80周年をお祝いし、そしてスクリーンでの復活を待ち望む人が多い。その彼の強さ/人気の秘密をぜひ映画館で体験してほしい。彼から影響を受けた作品/俳優も多く、その功績を辿るのもまた映画の面白さではないでしょうか。映画の歴史を辿る。短くも濃いブルース・リーの映画人生が詰まった4作品、ぜひこの機会にお楽しみください。