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元町映画館☆特集

フランス映画『フレンチ・カンカン』上映!!

終わり良ければ総て良しとはこの映画のためにある。この世はまさに「天国と地獄」、フレンチ・カンカン圧巻です!

(c)1954 Gaumont - Jolly Films<br>
(c)1954 Gaumont - Jolly Films
この休館中、「ステイホーム、家で踊ろう」というのが流行っておりましたが、皆様踊りましたか。私は、PCとずっとにらめっこしておりました。今回はついつい踊りたくなる、手拍子したくなる映画をご紹介。

5月30日より再開した当館、おかげさまで多くの方に映画を楽しんでいただいております。
本当にありがたいです。再開してから思う映画館とお客様との距離感。街に映画館があるって働きながら素敵なことだと感じた1週間でした。そしてもう1週間が経ったというのが驚きです。今回ご紹介するのは1954年公開の『フレンチ・カンカン』です。踊れ、踊れ!!

こんなお話
時は1888年のパリ。クラブを経営するダングラールはあるキャバレーで踊り子ニニに一目ぼれする。ニニを主役に自らの職場を捨てて新しい店を作ることを決意したダングラール。果たして彼の事業は成功するのだろうか。

パリの名物ムーラン・ルージュの由来を描いた本作。出演には名優ジョン・ギャバンやエディット・ピアフ、先日逝去したミシェル・ピッコリなど豪華俳優陣が出演。

フランス映画のイメージと言えば、まず初めに何を思い出すだろうか。おしゃれな演出やキザなセリフなどなど。本作でもそれは健在だ。さらに失敗と挫折を繰り返しながら、怒涛のラストシーンに突き進む、ハリウッド映画ぽさもある。性別問わず、全世代に楽しめます。

夢を追うニニとダングラール。互いに恋人っぽい人がいつつもひかれあっていく。
すべてが上手くはいかないのもこの映画の良いところ。そしてそのすべてはラスト20分のために用意されています。

怒涛のラストシーンは誰もがくぎ付けになるダンスシーン。誰かへの嫉妬も羨望も、わずかな恋心もお店を成功させる夢もすべてが舞台上で交わっていく。会場に集まる観客もダンサーたちと一緒に踊る、動く。ずっと動いているのに疲れることはない。観客と踊り手の立ち位置が完璧だ。ダンサーたちの衣装のふわふわも計算されているのではないかと思うくらい。

フランス映画ぽさもあり、ハリウッド映画の派手さもある。終わり良ければ総て良しとはこの映画のためにある。この世はまさに「天国と地獄」、フレンチ・カンカン圧巻です。


フレンチ・カンカン
監督:ジャン・ルノワール/1954年/102分/フランス/FRENCH CANCAN/ONLY THE FRENCH CAN)

6/13-6/19
連日11:00から上映