地元暮らしをちょっぴり楽しくするようなオリジナル情報なら、神戸市中央区の地域情報サイト「まいぷれ」!
文字サイズ文字を小さくする文字を大きくする

神戸市中央区の地域情報サイト「まいぷれ」

元町映画館☆特集

恋愛感情を飛び越えろ『月極オトコトモダチ』

レンタル友達が本物の彼氏になるのかどうかを描いた恋愛映画

いやぁ。関西はようやく梅雨入りです。今年は北陸地方が先に梅雨入りしてどうなることかと思いました。夏と言ったら花火に海に…様々な遊び方があると思いますが男女の恋愛にはこんなのがあるみたいです「レンタル友達」。
スピッツが歌っていました「愛はコンビニでも買えるけれど、もう少しさがそうよ~…」と。本当にそんな時代だったのですね。
今回はそのレンタル友達が本物の彼氏になるのかどうかを描いた恋愛映画『月極オトコトモダチ』のご紹介です。
 
【こんなお話】
アラサー女性編集者の望月那沙は「男女の関係にならないスイッチ」を持つ柳瀬草太と出会う。草太の仕事は「レンタル友達」。良いネタとして上司に背中を押された那沙は草太と契約し、男女の問題に発展するかどうかの実験を開始した。さらに那沙のルームメイトでもある珠希は音楽活動を続けており…。
本作はみんな大好き三角関係。特に今回は爽やかでいびつ。
始まった当初はメルヘンな外国のサクセスストーリーを見ているような気分に。でも物語はしっかり本質をついている…「男女の間に友情は本当に存在するのか?」。外部から見たら、絶対カップルやんと言いたくなる関係でも二人が「友達です」と言えば、そうなる。皆さんも経験はあるのでは?
登場人物の3人はそれぞれに夢目標を持つ。とりあえず付き合うっていう選択肢はなさそう。だからこそ3人の距離感が絶妙。くっつきそうでくっつかない。離れていきそうでそこは契約関係もあるから離れない。そして残酷なアイテムとして登場するポイントカード。一回逢うたびに溜まっていく様は夢のような時間を一気に現実に引き戻す。これが残酷。「はい、これで1ポイントね」。ポイントカードは貯まればお得なものなのに。押された数で契約関係が深まっているのがわかる。何とも残酷。でもそれが現実。
監督はファッション業界で活躍している穐山監督。
だからなのか、そうなのか作品には細かい演出、特に色の配色が素晴らしい。服に始まり、部屋のインテリア、道端に生えている草まで監督の指示?と思いたくなるに「目に気持ちいい」色の数々。その小さなこだわりも「男女の間に友情は本当に存在するのか?」という難しい問いをマイルドにしてくれている気がします。

次に来る、いやもうキテる『月極オトコトモダチ』ぜひ仲の良い男女で観てほしい。
上映初日には穐山監督と徳永えりさん(主演)による舞台挨拶も開催予定です。そちらも合わせてぜひ。
月極オトコトモダチ
(監督:穐山茉由/2018年/日本/78分)
7/6(土)~7/12(金)18:20~
7/13(土)~7/19(金)16:20~