元町映画館☆特集
3人の異端児が日本酒で自分を表現。酔い映画『カンパイ!世界が恋する日本酒』
カンパイ!世界が恋する日本酒まず断っておきますが本作は酔います。3Dでもダイナミックな映像がなんてことでももちろんありません。画面いっぱいに日本酒を飲んで「カンパイ!」と言う。それだけで私たちののどをせめてきます。きれいな映像ってなにがすごいか。それはその場の雰囲気を私たちに伝えてくるのです。「あ、ええな。飲みたいな」て思わせてくるんです。
日本酒が男臭い、酒好きが飲むものという概念はどこへいったのかというくらい、映画の冒頭からローマ字で世界各国の都市の名前。外国文化に少しでも憧れを持つお客様はご注意を。かなりオシャレな映画と感じるでしょう。外国では日本のお酒はSAKEとして好まれているそうです。
映画のメインは日本酒ではなく、それを伝える人。現役杜氏もいれば外国人初のイギリス人杜氏、そして本を書いて日本酒伝道師とも呼ばれるアメリカ人といった3人の日本酒アウトサイダーが主人公。
歴史があるものは新しいことを実践すると叩かれる。「出る杭は打たれる」。そんな状況が本作でもよくでてきます。自分たちが作ったお酒が認められない。いつもの「お願いします」ではダメ。そこで諦めるのか。いや打開策をみつける。誰もやったことがなければ自分が先陣をきってやってみる。3人に共通しているのは誰かの指示があったから今があるのではなく日本酒が好きだから自分から挑戦しているからここにいる。好きで居続けるために自分で動いた。その姿に私は心奪われました。
タイトルは日本酒に恋をする...みたいに見えますが私はやっぱり人に恋をします。何かに没頭することの大切さをおしえてくれた3人にカンパイ!
もちろん当館ではお酒にも恋する用意してあります。
『カンパイ!世界が恋する日本酒』
10/8(土)~10/14(金)
10:30~/19:00~
10/15(土)~10/21(金)
14:50~
兵庫のお酒によるふるまい酒 連日開催!!