大阪・日本橋で「宇宙人のツッコミ」という自費出版のオリジナル哲学本をリヤカーで売り歩くおじいちゃん。
それがこの映画の主人公、金木義男さんです。偶然金木さんの姿を目にした今井いおり監督が「なんだこの人は？！」と興味を持ち、追い始めたのが映画制作のきっかけでした。
「変わったオッチャンやな～」と思って映画を観始めると、どんどん金木さんの魅力の罠（？）にずぶずぶとハマっていき、最後には金木さんのことが大好きになってしまう、そんなドキュメンタリーです。
面白いのは、金木さんと今井監督の距離感がどんどん変化してゆくところ。
最初は取材対象として接していた今井監督ですが、撮影が進むうちにどんどん金木さんに対する遠慮がなくなって、まるで家族のようになっていきます。
それは観ているこちらにも伝染し、観終えたら金木さんのことが“昔から知っているオッチャン”のように思えてくるから不思議です。
こんなに自由に、パワフルに生きている金木さんの姿を見るだけで、人生10年分の価値はあります！
一週間限定ですが、ぜひたくさんの方に観ていただきたい映画です。

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