神戸市須磨区で、カメや魚、昆虫などの生きものと触れ合い、在来種の保護活動をしている「須磨・ふるさと生きものサポータ」代表の山本勝也さんを追ったドキュメンタリー映画『カメの翼』。

「自分が子どもの頃の須磨に戻したい」と話す山本さんですが、この映画は単なる地域活動の枠を超え、在来種と外来種、自然と文明といった全世界共通の21世紀的課題に対するひとつのメッセージとなっています。
誰だって便利な生活を望みながら、豊かな自然を欲している。
それは相反するものではなく、折り合いをつけながら共存できるものなのかもしれません。
山本さんは決して特別な人ではなく、商店街の眼鏡店の普通の店主です。
須磨に生まれ育ち、子どもの頃の環境を取り戻したいと願っていて、できることから始めただけなのです。
小学校での活動に参加している子どもの目の輝きや、それによって変えられていく母親の姿がとても印象的で、観るときっと「須磨に住みたい、須磨で子育てをしたい！」と思えます。
地元神戸の方に、またお子さんを持つ親御さんにぜひ観ていただきたい映画です。

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