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元町映画館☆特集

音楽も映画もなくたって美しかった。それでもー音楽×映画の祭典「MOOSIC LAB 2018」

まさに挑戦的な作品が揃う「MOOSIC LAB」

音楽も映画もなくたって美しかった。それでもー音楽×映画の祭典「MOOSIC LAB 2018
ご存知でしょうか、音楽×映画の祭典「MOOSIC LAB」の存在を。
この映画祭をきっかけにビッグになった監督や俳優がいたことを。
作品の数だけ好き嫌いが生まれるのは当たり前、それでもこの特集上映を観てからそんな感情/感想を持って欲しい!、まさに挑戦的な作品が揃う「MOOSIC LAB」。
この特集上映は当館でも過去に開催したことがあり、過去作品には現在飛ぶ鳥を落とす勢いの女優、吉岡里帆さん主演『イルカ少女ダ、私ハ』(監督:タイム涼介/2014)、笑福亭鶴瓶さんのインタビュー写真がいつもシャレおつ「A-studio」の元・アシスタント森川葵さん主演『おんなのこきらい』(監督:加藤綾佳/2014)など、これからの日本の芸能界を騒がせるも出演していました。そして今回の「2018(すみません、年代は去年ですがラインナップは最新作ばかりです)、ぜひ注目してもらいたい作品、女優さんを見つけました…
まず作品から。『無限ファンデーション』(監督:大崎章/2018)。女優さんは『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』(監督:湯浅弘章/2017)で好演、南沙良さん。はい、泣きましたよ。高校を舞台に演劇を通して友人、先生、妖精との交流を描く。もう一度言います、泣きましたよ。
こんなお話。
友達がいない、女子高生・未来。彼女は服飾の仕事を夢見ている。
ある日、彼女が書いたスケッチを演劇部のナノカが発見することで未来の生活は大きく変化していく。演劇部に入部した未来だったが、ナノカは自分の夢のため演劇部を退部することになり…。
遥か遠い銀河系の彼方に忘れてきた青春。
高校時代の青春。夢、夢、夢。女子高生、未来の人生を追うような映像の数々。友達がおらず、自分の夢を伝えることも難しい。そんな彼女を救ったのは夢のために描き続けた絵の数々。こんな劇的な展開ないやろう…と突っ込みたくなる気持ちが出たってことは私も大人になってしまったのか…。
さすが現役の10代、南沙良さんの演技。わざとらしくなく、学校という閉鎖的な環境の中で精一杯生きようとする、その姿に泣ける。特に手作りの衣装が何者かによって汚され、激昂するシーンは、まさに、未来の感情が“爆発”している。10代て急にプっチン~と行く時ある。ここでの激昂は決して「キレる10代」の姿ではなく、「自分の好きが徹底的にめちゃくちゃにされた」、好きを否定されるとここまで人は真剣になれることを教えてくれた、本当、名シーンです。それを見守る同級生も良い表情していました。
 そんな大注目の南沙良さん、女優・新垣結衣さんの後輩だそう。もっとビックになって欲しい反面、当館のような「ミニシアター系作品」にも出て欲しい…そんな複雑な感情をもたせてくれた「MOOSIC LAB」ありがとう!!
「MOOSIC LAB 2018」
(監督:ユイ・ハイボー、キキ・ティンチー・ユイ/2016年/オランダ・中国合作/84分/中國梵高 China's Van Goghs)

上映期間
2/9(土)~2/15(金)
※連日日替わり上映