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元町映画館☆特集

ユーリー・ノルシュテイン監督特集上映 アニメーションの神様、その美しき世界

神様は伊達じゃない

ユーリー・ノルシュテイン監督特集上映 アニメーションの神様、その美しき世界

それは幻想的で一度見ればやみつきになるほど緻密さで壮大な映像世界。
今回の特集上映では彼の6作品を一挙に上映。代表作『霧の中のハリネズミ』や傑作と言われる『話の話』を含めたまさにベスト版という内容。

『話の話』
ノルシュテイン監督自身の記憶を反映した映像叙事詩でありBGMにはモーツァルトとバッハの旋律の中でドラマチックと悪夢的な体験が挿入される。
一言で言い表すことのできない、世界観。あらすじもほぼなし、見た後にそっと自分の胸の中で閉じ込めておきたいその記憶を。
普段、アニメを見て可愛いと思ったことがありませんが、本作に登場する全ての人物や物を愛したくなる、そんな映像の連続です。

今回は過去作を劇場で一挙に見れるチャンスです。デビュー作『25日・最初の日』では当時の社会情勢を風刺。初めての子ども向け作品、ウサギがキツネに奪われた家を取り返すために戦いを挑む『キツネとウサギ』など。アニメと言ってもそんな小さな範囲にはまらずに自分が作りたいもの、表現したいものを徹底的に追及している、そんな作品ばかりです。そしてそんな作品の最後に上映されるが『話の話』。他の作品が10分程度に対して本作の上映時間は約30分。人間の記憶を正確に記録することは難しいですが本作はノルシュテイン監督の記憶を映像として初めて正確に表現したのではないでしょうか。子供を連れる親、牛と縄跳びをする少女、鳥、幻想的な中にも現実と向き合った表現も多々あります。それがコラージュでできているなんて、ノルシュテイン監督技術にも驚かされます。どれだけ手間ひまかかって制作されているのかと。


本作ほど、まずは見ないと始まらないと思った作品はかつてありません。

まずは一人で見ることをオススメします。映像に正面で向き合った後で今度は大切な人と本作を鑑賞して欲しいです。

『ユーリー・ノルシュテイン監督特集上映 アニメーションの神様、その美しき世界』は2週間上映。

上映スケジュール
2/11(土)~2/17(金)
15:00~
19:20
2/18(土)~2/24(金)
16:40~